東方

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以前ニコニコ動画のランキングに上がっていた東方風神録のハウスアレンジを聞く。普段こういったダンスミュージックはまず聞かないが、作業用BGMぐらいは普段聞かないような音楽を楽しんでみよう、と思い立った。約60分のアレンジ集を聞いてみると、成程、確…

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4月1日、日付が変わった瞬間に様々なところで愉快痛快な「誤情報」が上がる。しかし、エイプリルフールであると同時に新年度の開始でもあるこの日は、気を引き締めなければならない日である事は間違いない。センター試験までは既に9ヶ月を切っているのだ。こ…

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東方の作品を渡り歩いていると、ミスティアの焼き鳥撲滅運動に射命丸文と霊烏路空(たまに朱鷺子も)が一緒になって参加している描写が良く見られる。しかし、あれはあくまでも「雀」だから肉食でなく、他の鳥類を食べないミスティア(実際は夜雀だが)だか…

「Journal of Touhou Discussion」Vol.2 -紹介

「Journal of Touhou Discussion」とは、東方の考察をテーマとした学術雑誌風の合同誌であり、東方の考察における総合的な交流の場を設け、東方考察という世界を広げる事を目的に、博麗神社例大祭9にてVol.1が頒布されたようだ。詳細は各ホームページをご覧…

「石神井」と「ミジャグジ」

「石神井」というと、練馬区や杉並区、中野区あたりに住む人ならば非常に馴染み深い、読めて当然の地名であるが、良く良く考えてみると難読地名の一つである。 「シャクジイ」と読むわけだが、「ジイ」はそう発音するのも分からなくはない。しかし何故「石」…

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東方projectのジャンルに触れていると、神社とお寺は酷く仲が悪く、信者を奪い合う険悪な関係に思えてくる。しかし、実際は6世紀の神仏習合以来、神社と寺社というのは現代と同等か、若しくは神仏分離令の行われた近現代以上に、区別のつかないモノとして見…

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東方projectと電子書籍は決して相容れないもの同士である事は言うまでもない。東方好きにとって電子書籍は、明らかに面白味を削いでしまう物ではないだろうか?▼確かに電子書籍というのは非常に便利なもので、身の回りにも愛用している人は多い。特にkindle…

東方projectの魅力の1つ

東方projectの界隈には「何でこんな事ができるんだ!」というような能力を持っている人が、他の色々なサブカルチャーのジャンルに比べてもかなり多いように思われる。 墨絵や切り絵、古楽器やお酒の事等、一般人は思い付きもしないような特殊技能(?)を持…

節分の鬼

全国的に節分の日である。テレビニュースでも色々な地域での節分行事が放映され、子供達が楽しげに豆まきをする様子が映っていた。それと同時に鬼、世間一般のイメージの「全身が赤や青で角が生えており、服装は腹巻一つ。金棒を持っているが豆に弱い」とい…

「十六夜咲夜月人説」についての個人的見解

非常に今更ではあるが良い機会なので、十六夜咲夜月人説についての個人的まとめをメモ程度に残しておく。まずこの説が提唱されるに至る根拠を提示し、その見解を述べる。 i.「十六夜咲夜」という名前。 十六夜の昨夜だから十五夜、すなわち満月を意味すると…

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以前書いた記事(『"忌む"から考える境界』)の補足を思いついたので記事に。この記事中で妖怪や神等の有象無象の住む世界と、人間が住む世界の関わりはベン図の様に考えられ、八雲紫はその交わっている部分、すなわち境界に力を置く(=人間でも妖怪でもあ…

おとぎ話という幻想の殺し方

英語の過去問に欧米の民俗学らしき文章を発見したので、復習を兼ねて抜粋。 Our early ancestors had little conception of the difference between human beings and the animal creation. To them all that had life was animated by a spirit, and the fo…

河口湖

予定通り河口湖へやってきた。富士山を目の前に眺望しながら温泉という最高の贅沢を堪能。 正月の間に来れてよかった、と心底思った。 富士山といえばやはり有名なのは木花之咲耶姫であろう。 木花之咲耶姫と東方projectの関わりは非常に深い。 まず大昔に八…

鬼と白蓮

伊吹萃香と聖白蓮。中々見かけ無い組み合わせではないだろうか?持ち出しておいてアレだが両者の関係は史実・民俗学上ではかなり険悪だと考えられる。 それというのも伊吹萃香、乃ち酒呑童子は伊吹弥三郎を父として生まれた後、まず比叡山に住み着く。 しか…

蛇という神意

蛇という生き物は世界各国で"良い物"と"悪い物"の二面性を持つという面白い生き物だ。日本では、古来神聖な生き物といて捉えられており、蛇を殺すと末代まで呪われるとされてきたため、そこから悪い物としての側面が生まれたと考えられている。又これも世界…

C83 - Review

C83二日目お疲れ様でした。 スタッフの熱意や参加者のマナー等、相変わらず素晴らしい祭典でした。以下戦利品です。 <漫画本>『おしくらまんじゅう13』- TRICK&TREAT 松下ゆうさん主催の合同誌。定番。『新刊一冊お願いします。』- サイチル 北斗さんの新…

回る予定のサークル

漫画本サイチル Z-20 「新刊一冊お願いします!」 サンセットビーチ エ-44 TRICK&TREAT シ-8「おしくらまんじゅう13」 へ蝶々 テ-8「双天円舞上・下」 小説本日々徒然。テ-5「念写記者はたて」 ぽたぽた焼き Y-3「幻灯ノスタルジア」 「ルキオラ・クルキア…

「忌む」から考える境界

「いみじ」という古語がある。 受験古典では非常に頻繁に使われる言葉であるので、馴染み深い人が多いだろう。訳は基本的に「並々でない・普通でない」であるが、文脈上で訳そうとした時には良い意味でも悪い意味でも用いられる言葉だ。「いみじ」の語根は「…

付喪と九十九

『好古小録』上巻に 「陰陽雑記曰、器物百年を経て、化して精霊を得てより、人の心を誑かす、これを付喪神と号すといへり、これによりて世俗毎年立春に先立ちて、人家の具足をはらひいたして、路次に捨つること侍り、これを煤払といふ、これすなわち百年に一…

博麗霊夢の巫女としての特異性

師走になり、各神社が巫女のアルバイトの募集を始めている。 現在でこそ巫女の仕事の主は神社の雑用であり、アルバイトではない本職巫女の仕事も神職者を手伝う程度に留まっている。しかし本来の巫女の仕事とはそうではなかったはずだ。巫女にはミコ、カンナ…

創想話第2回SSコンペ レビュー

SSコンペの作品をあらかた読み終えたので、気に入った物の簡単なレビューを書かせて頂きます。今回の作品の中で特に気に入った物は3つです。 『ではご同輩、お先に失礼』 内容は22kbと中〜短編ですが、読んでいる内にどんどん引き込まれる内容です。 ジョジ…

創想話-東方SSコンペ

東方創想話にて第2回東方SSコンペが開催されていますが、その閲覧・審査期間が11/13より始まりました。第1回の最優秀作品である『空翔ける天狗達のきらめき』(作者:木葉梟氏)は、個人的には過去読んだ作品の中でもトップ3に入るレベルのものでしたので…

ふみ切りさん1周年!

「だけの人」「19:50を報せる程度の能力」 等で知られるふみ切りさんの動画が、昨日1周年を迎えました。 毎日毎日動画を投稿し続けるという事の大変さを考えれば、大変な偉業と言えるでしょう。今まで余り興味の無かった方もこの1周年を期に、毎日19:50を…