蛇という神意
蛇という生き物は世界各国で"良い物"と"悪い物"の二面性を持つという面白い生き物だ。
日本では、古来神聖な生き物といて捉えられており、蛇を殺すと末代まで呪われるとされてきたため、そこから悪い物としての側面が生まれたと考えられている。
又これも世界各国でであるが、蛇と虹は同一視される事が多い。
虹という古代の人間の理解を超えた物が次第に神聖さを帯びていき、「長い生き物」である蛇と結びついたのだろう。
日本語で「にじ」と読めて、それらしい意味を持つ漢字は虹・蜺・霓の三種類である。
【虹】
昔は龍の一種と考えられ、雄は色鮮やかなことから虹、雌を蜺といった。
現代の虹の意味の他には"橋"という意味や、乱す・潰れる等といった意味もある。
<解字>
虫+工で、虫はヘビの意。工はつらぬくの意。
天空をつらぬくヘビ、にじの意味を表す。
【蜺】
雌の虹。虹が出る時、主虹の明るい方を雄として虹といい、副虹の暗い方を雌とし、蜺と言った。「虹蜺(楚辞)」楚辞は春秋戦国時代の楚(〜B.C.223)の歌謡集である。
又つくつくぼうしを表す。
<解字>
虫+兒。兒は子供の意。
【霓】
【虹】と説明は同じ。又際(きわ)の意。
<解字>
雨+兒。雨の子=虹の意。(全て新漢語林)
にじの字の説明から分かるように、虹=蛇と龍は本来同じものだと考えられていたのだ。
そして龍は水神としての最高神である。
木葉梟氏の『空翔ける天狗達のきらめき』を思い出すところだ(布教)。
他にも白蛇(アルビノの蛇)についても全国各地で本当に多くの様々な種類の伝承がある。深い理解は無いのでここでは触れないが…。
又蛇というと、"蛇の目"という言葉が思い出される。
寿司とかミシンとかのイメージが浮かぶが、本来蛇の目は"カカ"、乃ち鏡を意味する言葉だったと言われる。
八咫鏡等、鏡というのも神を象徴する神器である事は言うまでもない。