河口湖

予定通り河口湖へやってきた。

富士山を目の前に眺望しながら温泉という最高の贅沢を堪能。
正月の間に来れてよかった、と心底思った。


富士山といえばやはり有名なのは木花之咲耶姫であろう。
木花之咲耶姫と東方projectの関わりは非常に深い。
まず大昔に八ヶ岳と富士山が高さ比べをした時、八ヶ岳の方が高かったのに怒り、それを砕いたのは彼女であるとされる。砕かれる前の八ヶ岳は幻想入りし、現妖怪の山となった。豪快な神様だ。

次に藤原妹紅が岩笠らと蓬莱の薬を葬るために登ったのも富士山であり、木花之咲耶姫はそれを断り一行を八ヶ岳に向かわせようとした。

また十六夜咲夜の名前も少なからずこの神の名が由来していると言われる。


実際に知られている伝説で有名なのはやはり瓊瓊杵尊との婚姻だろう。
大山祇神は二人の娘、木之花咲耶姫と岩長姫を瓊瓊杵尊の嫁に出そうとする。木之花咲耶姫は美しかったが岩長姫は醜かった。瓊瓊杵尊は木之花咲耶姫のみを嫁に取り岩長姫を送り返した。そのため大山祇神は怒り、瓊瓊杵尊と木之花咲耶姫の子孫を短命になる宿命とした。
それ以来人間は短命であるとされる。

またもう一つの伝説では木之花咲耶姫と瓊瓊杵尊は一夜だけの交わりをしたが、木之花咲耶姫は懐妊する。瓊瓊杵尊は一夜だけで妊娠するはずがない。それは他の国津神の子供であろうと疑念を抱く。
木之花咲耶姫は産屋に火をつけ、無事に産むことができたら瓊瓊杵尊の子供、無事でなかったら他の国津神の子供とするという誓いをする。
無事に火照命火須勢理命火遠理命を出産し瓊瓊杵尊の子とした。
火遠理命神武天皇の祖父にあたる。


咲夜=咲耶説が浸透しないのはこの懐妊話のせいではないかと疑いたい。