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『Gone,gone,gone beyond, gone altogether beyond. Oh! What an awakening. All "Hail!"』
般若波羅蜜多経の有名な一節「羯諦羯諦波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶」の英訳である。原文の方はあくまでもサンスクリット語の音写であるため、その漢字自体に大きい意味が隠されているわけではない。因みにサンスクリット語の習得には最低三回の輪廻と修行が必要であるらしい。去年の漢文教師(?)は習得していた。▼通常お経というものは、声を出すこと自体に意味があるとされ、無理に訳さない場合が多いが、この一文に強いて邦訳を当てるならば、「往け、往け、彼の岸へ。いざ、ともに渡らん、幸いなるかな」となるらしい(一時期小説家の尼さんとして有名になった瀬戸内寂聴氏の物である)。▼それにしても「All "Hail!"」とはなかなか面白い訳ではないだろうか。ただの「万歳!」であるが、一体何を対象にして称美しているのだろうか、殆ど仏教に触れたことが無いので、全く分からない。しかし、これでは仏教のお経というよりも、むしろキリスト教のアーメンに近いのではないか、とすら思ってしまう。