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「先進国」とは、早期の段階で産業革命・エネルギー革命を成し遂げ、世界に於いて工業製品生産や金融、情報でリードしている国家であり、対して「後進国」則ち「発展途上国」とは、産業革命が遅れ、先進国の資源・労働力に支給場所となっている国家であるとされる。
後進国は先進国に何時か追いつく、そう考える人は多いかもしれないが、それは幻想に過ぎない。
先進国は所謂「中核」、後進国は「周辺」に当たるわけだが、世界経済の概念、則ち資本主義的考えに於いて、中核が存在する限り、中核に労働力・農作物を供給する周辺もまた、絶対に存在せざるを得ないからだ。
資本主義体制が維持される限り、世界の全ての国家が「中核」となり、工業製品の生産で利潤を蓄えるなんて事は不可能な訳であり、貧富の差は決して無くならない。そもそも資本主義とはそういう物なので、当たり前であるが。

しかし、近年資本主義は衰退を初め、既に賞味期限が切れかかっていると言われている。すると次第に共産主義社会主義化していく事が予想されている。
共産主義の末路は中国・ロシアを見れば一目瞭然。
資本主義滅亡後の"新しいシステム"を考案した人間は、間違いなくノーベル賞だろうと言われる。