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社長や部長、校長や村長等、長という語が付く言葉は日本語には数多くある。
しばしば勘違いされるが、こういった役職の人達は、その組織に於いての利潤が最大であるからそう呼ばれている訳では断じてない。
こういった人々の最も重要な役割は、その組織を構成する人間に対しての”責任”を負う事、それに尽きるのだ。
社長なら社員に対して、校長なら生徒と教職員に対して、部長なら部員に対してそれぞれ”責任”を持っているのであり、あくまでもその結果として統率者の役割も受け持っている、という事を忘れてはならない。
社長や部長といった役職を羨む人々は、様々な書類の「責任者」の欄に自分の名を署名する、という行為の重みを知らない人間達なのだ。
“責任”という言葉の持つ威厳は、私達が安易に使える様なモノではないのかもしれない。