Christmas

キリスト教徒でもないのにクリスマスを祝う日本人は馬鹿だ」良く言われる事であるし、そう思わなくもないが日本人というのは古来この手の宗教行事には基本的に無頓着だったはずだ。

そもそも日本の"神社"というものが世界の他の宗教事情から見ると明らかに異常なのだ。
現代の人間は1年にほんの数回しか参詣する事はない。しかし昔の人間が毎日、1週間に1回でも定期的に参詣していたか、というと全くそんな事はないのだ。

年末年始、出産直前や受験前など、特別な事がない限り神社には行かないくせに、100円程度のお賽銭でそのご利益は簡単に得られる。そういうお気楽な宗教観は室町時代ぐらいから民衆の間で変わらないし、八百万の神とはそういう適当な神様達であるし、そういう適当な文化が日本の伝統文化なのだ。

そういう文化で成長した人間が仏教だとかキリスト教だとかの行事にちょっと手を出してみようと思っても、何の文句も無いだろう。

和洋中折衷で良い所だけ吸収して行くのが一番いいのだろう。当然それで日本文化が忘れられて行くのは耐え難いが…。


対してアメリカでもクリスマス・キリスト教の在り方が問題になってきているらしい。
ライフル協会と一部のキリスト教が結び付いているという話もあるらしく、"隣人を愛するなら銃を持て"とまで言われているようだ。
愛すべき隣人が殺されたら元も子もないから、という理屈らしいが、隣人とは隣に住む者とは全然違うだろうし、そもそも十戒で殺人は禁止されているではないだろうか。

未だに異教徒は人間ではないという考えが根底にあるのかと思うと身震いする。

政権が自民党に戻り、これから憲法改正が議論されていくだろうが、政治家が金欲の為に銃社会導入、なんて事には未来永劫ならない事を祈る。