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北朝鮮の核威嚇問題が起きた事により、ここ数日間で中国と北朝鮮との関係が問題視する情報が多くなってきた。この二国間の関係は朝鮮戦争以来の物だと思われるが、NHKの中国人ジャーナリストへのインタビューの中に「弟(北朝鮮)が兄(中国)の言う事を聞かないのなら、関係はそれまでだ」という発言があった。▼成程、少なくとも中国側は北朝鮮との関係を中世期の冊封関係の再現として捉えているのかもしれない。かの国は未だに中世的思想に囚われているのだ。しかし、勿論現代で冊封関係等というものを受け入れてくれる国家はまず存在しない。ただ一つ、北朝鮮という国を除いては。▼つまり、華夷思想冊封関係という文化に代表される中国という国の「プライド」は現代に禍根を残す程に根強く、巨大なものに違いない。19世紀に欧米列強によって潰された伝統が、今正に息を吹き返そうとしているのかもしれないのだ。