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受験まで残すところ十ヶ月程度となり、焦ることはないが意識せざるは得ない、そういう時期になりつつある。これからその十ヶ月間、予備校に通い参考書と睨めっこをする日々が続く訳だが、何も勉強だけしていなければならない訳ではない。この一年間は、確かに受験直前の一年だが、同時に高校生最後の一年でもあるのだ。▼高校生として最後なら、どうせなら何かやりたい、という思いに駆られるのは万人共通の思いであろうが、自分も以前から高校3年生になったら中学・高校の集大成としてこれをやりたい、というモノがあった。民俗学の研究をして何かしらの研究誌に寄稿し、校内のある賞を取ってみたかったのだ。▼しかし、春季休暇に入り、勉強に対しての「焦り」が生まれてくると、自分にそんな大それた真似はできない、自分は平凡な人間なのだから、という思いが募ってきた。まだ諦めるかどうか悩んでいるが、大学に入ってからやればいい、という思いと、高校生の間に一度やってみたい、という思いの間で揺れ動いている。