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昨夜、東京テレビでサイコロの旅をやっていた。学校の終業式が終わって一息ついた夜であったし、母親がたまたま出かけていたのでまあたまにはボーッとテレビを眺めるのも良いか、と思いオヤジと二人でボーッと見ていた。旅の場所は鎌倉であった。▼鎌倉には多分3回訪れた事がある。そのうち2回は幼少期の事なので全く記憶にないが、最近の1回は忘れもしない、一昨年の夏に「強歩大会」という学校行事の下見に行った時である。真夏の炎天下の中西鎌倉に降り立ち、ただひたすら歩く歩く。若宮大路を通り由比ガ浜から大仏を横目に山道を歩く。山側から江ノ島近くに降りて後は湘南の海岸をひたすら10数キロ歩く。足がもつれる、暑さで頭がクラクラする、そんな経験は滅多にしない都会っ子にとっては正に苦行だった。あくまでも下見なので、鎌倉以外にも八王子や越谷などの場所を同様に長距離歩いた。▼今の自分はかなり歩くのが好きである様に思う。別に良い景色の場所でなくとも、見慣れない住宅地や川沿いに歩けばそれなりに新しい発見があるものである。多分「歩く」という行為余裕を持てる様になったのだろう。そしてそれは恐らく、この色んな土地をただただ歩くという経験から起こったものに違いない。