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以前も記事に書いたが、近年「スパルタ式教育」を校風にし、あまつさえ予備校と提携してまで大学進学実績を重視してしまうような私立中高一貫校が増加しつつある。▼こういった学校達からは、既に「独自の教育理念に基づいて、社会、そして世界に雄飛する人物を育てる」という当たり前の"教育者"としての理念は失われている。そしてその根底にあるのは、「ただただ大学進学実績を上げて、学校の人気・生徒数の増加を図り、そしてより多くの教育金を巻き上げる」という単なる"経営者"としての理念でしかない。この教育方式の採用が、視野の狭い人間を量産し、さらには日本を没落させようとしているのだ。外国に眼を向ければ一目瞭然である。これ程下らない教育理念は無い。▼私達は今、「学校機関は教育的である」という極々当たり前の、本来疑うべくもなく、疑われる事があってはならない事実にも、疑問を持たざるを得ないのだ。