節分と立春

今週のお題「節分」

今年ももう節分の季節に差し掛かっている。
節分になって漸く新年に慣れる、という人も多いのではないだろうか?
節分は季節の分け目、この場合は冬と春の境界であるから、もうそろそろ暦上では立派に春という事だ。まだまだ雪は降りそうだが。梅の花はいつ咲くだろうか?

最も旧暦ではとっくのとうに春なのだが…。
最近では旧暦の春は現在の1月-3月に当たる、などと記述しているモノが多く、良く勘違いをしている人がいるが、別に旧暦の季節の移り変わりというのは現在の太陽暦に当てはめられるようなものでは決してないのだ。

在原業平の孫、在原元方の歌に次のような物がある。


『年のうちに 春は来にけり ひととせを 去年*1とやいはむ 今年とやいはむ』

まだ年が明けていないのに春がきてしまった。この時間を去年と言ったらいいのだろうか、今年と言ったらいいのだろうか。


12月の内に春が訪れるというのだから驚きだ。現代人には理解できない感覚である。(和歌に読まれ残る程の事だから古代人にしても珍しいのだろうが)


節分の鬼については思う事があるので、当日の記事に書きたい。

*1:「こぞ」と読む