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資本主義の定義には非常に多くの論説があるが、その根底というか、源流にはMax Weberの物が来る、という人はやはり多いのではないかと思う。

世界史の補講で『歴史から今を知る』(山川出版社)を読み始める事となった。この本では近代世界史を五段階に分割しているが、一番初めの段階に来るのが、まさしく『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の内容に当たる、カルヴィニズムからの近代資本主義の発達だ。
(読んでいて良かった)

内容は大学生向け講義の補助本らしいが、文章・スキーマ自体は極平易なものである。
この本をじっくり読む、という事を通して受験勉強だけでなく、現在、そして未来のグローバリゼーションとやらを学ぶ、という趣旨の授業だ。


こういう授業こそ大歓迎である。
受験勉強の疲れを癒すのは娯楽ではなく、こういった発展性のあるアカデミズムの初歩的な講義なのかもしれない。