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登校前、朝のニュースで富士山が漸く世界遺産に登録された事を知った。それも自然遺産ではゴミの問題で登録不可能であったため、文化遺産としての登録だそうだ。富士は不死の山、山岳信仰の聖地としての価値も計り知れないものがある。▼しかし、あくまでも「世界遺産に登録されたから凄い」という訳では決して無い事を忘れてはならない。世界遺産登録というのは副産物的モノであり、登録されたから価値が生まれた訳ではないのだ。外国のルールに囚われて一喜一憂していては、国内の尺度までをも乗っ取られてしまう事になりかねない。▼同じ話はノーベル賞等にも言える。ノーベル賞を受けたから凄い、或いは価値があるという事では無い。海外の賞を受賞した、等と聞くと何かとてつもなく凄い事の様に思えるが、ではそれ以外のモノよりも断然優れているか、という訳では無いのは明白であり、その真の価値を認めるのは国民であるはずだ。無論世界遺産ノーベル賞共に素晴らしいモノではあるが、それに対して国民は傀儡になってはならないのだ。